普通の疲労は、休息を取ることで改善しますが、慢性疲労症候群の疲労感とは十分な休息をとっても改善されず、突然原因不明の日常生活に支障をきたすほどの疲労感が始まります。原因はいろいろあるとされていますが、強いストレスが免疫系に影響を与え、心身にダメージを与えてしまうからだと思われます。

2012年に厚生労働省が、慢性疲労症候群のガイドラインを発表していますが、ガイドラインの症状が5以上あることや症状の期間や経過によって、慢性疲労症候群の診断が行われます。まず、内科などで検査をして、疲労感を感じるような他の病気ではないことを確認します。疲労感をともなう病気には、COPD・睡眠時無呼吸症候群・膠原病などがあります。

身体的な問題がないことを確認できれば、心療内科や精神科を受診しましょう。精神科では、他の精神疾患の可能性がないかを確かめてから、慢性疲労症候群という診断をします。疲労感をともなう精神疾患には、睡眠障害・気分障害・不安障害などがあります。

慢性疲労症候群の方は、うつ病や不安障害などを合併していることもあります。

慢性疲労症候群の方の病院での治療としては、薬物療法・ストレスを減らす生活環境の調整・精神療法などが行われることが多いです。

病院での慢性疲労症候群の薬物療法には、漢方薬も使用されています。これは、東洋医学では気と血の巡りが悪くなることを慢性疲労の原因だと捉えているからです。また、漢方薬は、その方の体質や状態に応じて選んで使われます。

当院では、慢性疲労症候群でお悩みの方に、少しでも楽になっていただきたいと思っています。

また、お話をうかがい、その方に合った治療法を見つけていきたいと考えています。当院で慢性疲労症候群の方に行っている治療は、鍼灸とゼロ整体などです。鍼灸は、漢方と同じ東洋医学で、自律神経の乱れや血行不良の改善に効果があるとされています。血の巡りが良くなることによって、全身に栄養分や酸素を送りやすくなり、疲労の蓄積改善に効果的です。

また、整体によって凝り固まった筋肉をほぐしていきます。疲労感から姿勢が悪くなってしまいがちだと思われるので、正しい骨格バランスに整えていくことにも努めます。

慢性疲労症候群でお悩みの方は、是非一度当院にご相談下さい。