閉経前後の10年間を更年期といいます。

他の病気の症状を除外して更年期に現れる症状を更年期症状といい、その中でも日常生活に支障をきたす程症状が重いものを更年期障害といいます。更年期障害の主な原因は、女性ホルモンのエストロゲンが大きくゆらぎながら低下していくことです。その上に加齢・心理的因子・社会的因子などが関与して発症すると考えられています。また、若年性更年期障害は過度なダイエット・ストレスなどによるホルモンバランスの乱れによっておこるといわれています。

女性ホルモンの分泌を促す視床下部は、エストロゲンの低下を感知すると分泌を促しますが、更年期には卵巣機能が低下しているために視床下部から指示された通りにエストロゲンを分泌することができません。分泌を促しているのにエストロゲンが分泌されないことで、視床下部は混乱を起こします。自律神経のバランスなどもコントロールしている視床下部は、その混乱の影響を受けてしまい、自律神経などのコントロールも上手く行かなくなることがあります。

そのため、更年期障害の症状には、自律神経失調症によく似た症状が含まれているのです。

更年期障害は、身体的因子の他に、心理的因子・社会的因子が複雑に関与して発症しますので、まずは十分にお話を聞き、生活習慣の改善・心理療法を行い、それでも改善がみられない場合に薬物療法がおこなわれることが多いです。更年期障害の薬物療法には、ホルモン補充療法・漢方薬・向精神薬などがあります。

薬を使用せずに治したいという方には、次のような方法がおすすめです。

様々な症状に悩まされていると身体を動かしたくないと思われる方も多いかもしれません。しかし、身体を動かさないと血行が悪くなったり、筋肉量が落ちたりして、尚更身体を動かすことがつらくなるという悪循環を引き起こしてしまいがちです。気分のすぐれない時だからこそ、リフレッシュするために、できるだけ身体を動かす習慣をつけましょう。

また、きちんと深呼吸をすることや、自分のための時間をつくってストレス解消に努めることも自律神経によい影響を与えて症状を軽くしてくれるとされています。

当院では、更年期障害の治療として鍼灸治療とゼロ整体の施術を行っています。

鍼灸治療

WHO(世界保健機関)は、更年期障害・自律神経失調症・頭痛・めまい・腰痛・動悸・冷え性・耳鳴などを、鍼灸治療の有効性を認めた疾患として挙げています。更年期障害のつらい症状にお悩みの方に効果を感じていただけると考え、当院では更年期障害でお悩みの方に鍼灸治療をおすすめしています。

ゼロ整体

ゼロ整体とは、お悩みの症状の根本原因をしっかり把握し施術していくことです。更年期障害でお悩みの方のお話をうかがい、そのお話に基づいて原因を突き止め、施術に生かしていきます。痛み関してお話すると、当院では、ほとんどの痛みは正しい姿勢を維持できなくなっていることから発生していると考えています。そこで、筋肉や筋膜の緊張を緩めて血流の正常化に努め、さらに全身の骨格を整えていくことで改善に導きます。

また、更年期障害の方に必要なリフレッシュにもつながる、ストレッチや日常生活でのメンテナンスの指導も行ない、施術の効果を持続させるためのアフターケアにも努めさせていただきます。

更年期障害でお悩みの方は、是非一度当院にご相談ください。